情報セキュリティはどうすれば守れるのか?現代社会の最重要課題に挑む
こんにちは。アキアキです。今日はLINEヤフーの情報漏洩のニュースが、ありました。現代は、情報化社会なので、情報漏洩は、怖いですね。今回は、現代の情報化社会における情報の防御と保護について、流出の危険性と対応のポイントを紹介します。
情報化社会とは、さまざまな価値のある情報のやりとりを中心として発展していく社会のことです。スマートフォンやパソコンを使って買い物や仕事、娯楽を楽しめる今の世の中は、まさに情報化社会の真っただ中であると言えるでしょう。しかし、情報化社会には様々な課題やリスクもあります。個人情報や機密情報などを扱っている企業や個人は、それらを安全に保存することが義務となっています。
しかし、一方で、データを人質にとって身代金を要求するランサムウェアや、データを盗んだり破壊したりするクラッカーなどのサイバー攻撃が増加しています。また、地震や台風、火災、事故などの不測の事態によって、保存しているデータが破損したり消失したりする恐れもあります。これらの被害に遭った企業や個人は、金銭的、社会的に大きな損失を被ります。特に、膨大な顧客情報を保有する企業が情報流失してしまった場合には、被害の影響は計り知れません。そのような危険を未然に防ぐためには、常日頃から情報の防御と保護の対策をとっておく必要があるのです。では、実際に情報を防御と保護するにはどんな対策が有効でしょうか?ツールやWEBサービスなどを利用する方法から、運用面での対策など多種多様な方法がありますが、この記事では以下の方法をおすすめします。
•多層防御
•バックアップとデータ回復手段の用意
•データの暗号化
•データのクリーニング
多層防御
多層防御とは、サイバー攻撃に対する防御方法で、複数のセキュリティ対策を組み合わせることで、より強固な防御を築こうというアプローチです。外部からの進入経路ごとに、それぞれセキュリティ対策を設けます。具体的には、以下のような対策が考えられます。
ネットワークとの接続に対する防御:アクセス制御
OS/アプリケーションのセキュリティホールに対する防御:アプリケーション管理
端末の防御:セキュリティ対策ソフト
アクセス時の防御:ID/パスワード管理
人為的ミスの防御:情報セキュリティ教育
アクセス制御
ネットワークとの接続に対する防御として、アクセス制御を行うことが重要です。アクセス制御とは、ネットワークに接続する端末やユーザーの認証や権限を管理することで、不正なアクセスを防ぐことです。アクセス制御には、以下のような方法があります。
•ファイアウォール:ネットワークの境界に設置し、外部からの不正な通信を遮断する
•VPN:仮想的な暗号化されたネットワークを構築し、安全にリモートアクセスする
•WAF:Webアプリケーションに対する不正なアクセスを検知・防御する
•IDS/IPS:ネットワーク内の不正な通信を検知・防御する
アプリケーション管理
PCやスマートフォンなどの端末にインストールするアプリケーションの管理も必要です。というのも、アプリケーションに脆弱性=セキュリティホールがあると、そこから不正にアクセスされたり、データが流出したりする危険性があるためです。そこで、アプリをインストールする前にはかならず安全性を確認してください。特に企業では、管理担当者が「どのようなアプリを利用するか」を管理し、許可のないアプリが勝手にインストールされないよう監視する必要があるでしょう。また、導入したアプリはかならず最新のバージョンに更新します。これにより、セキュリティも最新状態に保つことができるはずです。
セキュリティ対策ソフト
端末に不正なアクセスをされたり、ウイルスを送り込まれて感染したりするリスクに対しては、セキュリティ対策ソフト/システムを導入します。たとえば、ファイアウォール、IDS・IPS、アンチウイルスソフトなどです。最近では、SaaS版を提供しているベンダーも増えていますので、準備期間もなく、初期費用を抑えて手軽に導入できます。もしインストール型のソフトウエアを導入する場合は、やはり常に最新バージョンを保つようにしてください。マルウエアは日々進化していますので、旧バージョンでは対応できない恐れがあります。
ID/パスワード管理
第三者がアカウントに不正アクセスするのを防ぐには、、ID/パスワードの管理を厳重にする必要があります。その具体的な方法としては、以下が有効です。
パスワードはなるべく桁数を多く、大文字、小文字、数字、記号などを取り混ぜたものにする
•ID/パスワードは自分以外には教えない
•パスワードの使い回しは避ける
•パスワードは定期的に変更する
•多要素認証を利用する
情報セキュリティ教育
情報の防御と保護には、情報を取扱う社員全員で取り組むことが重要です。情報セキュリティ教育とは、社員に情報の取扱い方やセキュリティ対策の方法を教えることです。情報セキュリティ教育には、以下のような内容が含まれます。
情報セキュリティの基本的な知識と意識
•情報セキュリティの法律や規則
•情報セキュリティの事例やリスク
•情報セキュリティの対策やベストプラクティス
•情報セキュリティのチェックリストやテスト
情報セキュリティ教育は、入社時や定期的に行うことが望ましいです。また、教育の効果を測るために、テストやアンケートなどを実施することも有効です。情報セキュリティ教育は、社員の情報セキュリティに対する意識を高めるだけでなく、情報の防御と保護のスキルを向上させることにもつながります。
バックアップとデータ回復手段の用意
情報の防御と保護には、万が一の事態に備えて、バックアップとデータ回復手段の用意も欠かせません。バックアップとは、データを別の場所にコピーして保存することです。データ回復手段とは、バックアップしたデータを元の場所に戻すことです。バックアップとデータ回復手段を用意することで、以下のようなメリットがあります。
•データの紛失や破損による損失を最小限に抑えることができる
•データの整合性や信頼性を保つことができる
•データの利用や管理の効率を高めることができる
では、実際にバックアップとデータ回復手段を用意するにはどうすればいいでしょうか?以下のポイントに注意してください。
•バックアップの頻度とタイミングを決める
•バックアップの方法と媒体を選ぶ
•バックアップの場所と保管方法を考える
•バックアップの確認とテストを行う
•データ回復の手順と責任者を決める
•バックアップの頻度とタイミングを決める
バックアップの頻度とタイミングは、データの重要度や変更頻度に応じて決めます。たとえば、重要度が高く、変更頻度が高いデータは、毎日や随時バックアップする必要があります。一方、重要度が低く、変更頻度が低いデータは、週に一回や月に一回バックアップするで十分でしょう。また、バックアップのタイミングは、データの利用が少ない時間帯や、データの変更が完了した後に行うのが望ましいです。これにより、バックアップの作業による影響を最小限に抑えることができます。
バックアップの方法と媒体を選ぶ
バックアップの方法と媒体は、データの量や種類、バックアップの目的に応じて選びます。バックアップの方法には、以下のようなものがあります。
•全バックアップ:データの全てをバックアップする
•差分バックアップ:前回の全バックアップ以降に変更されたデータをバックアップする
•増分バックアップ:前回のバックアップ以降に変更されたデータをバックアップする
全バックアップは、データの回復が簡単ですが、バックアップに時間や容量がかかります。差分バックアップと増分バックアップは、バックアップに時間や容量がかかりませんが、データの回復が複雑です。一般的には、全バックアップと差分バックアップ、または全バックアップと増分バックアップを組み合わせて利用することが多いです。バックアップの媒体には、以下のようなものがあります。
ハードディスク:大容量のデータを高速にバックアップできる
•光ディスク:安価で耐久性が高い
•テープ:大容量のデータを長期保存できる
•クラウド:インターネット経由でバックアップできる
ハードディスクは、データの変更頻度が高く、回復の速度が重要な場合に適しています。光ディスクは、データの変更頻度が低く、回復の頻度が少ない場合に適しています。テープは、データの量が多く、長期間の保存が必要な場合に適しています。クラウドは、データの場所に関係なく、バックアップできる利便性がありますが、セキュリティやコストに注意が必要です。
バックアップの場所と保管方法を考える
バックアップしたデータをどこにどのように保管するかも重要です。バックアップの場所は、元のデータとは別の場所にすることが望ましいです。これにより、火災や盗難などの災害によるデータの紛失を防ぐことができます。また、バックアップの保管方法は、媒体の特性や環境に応じて適切に行います。たとえば、ハードディスクや光ディスクは、湿度や温度、振動などに影響されやすいので、それらを避けるように保管します。テープは、磁気に影響されやすいので、それを避けるように保管します。クラウドは、ネットワークの状況に影響されやすいので、それを確認するようにします。
バックアップの確認とテストを行う
バックアップしたデータが正しく保存されているか、必要なときに回復できるかを確認するために、バックアップの確認とテストを行います。バックアップの確認とテストには、以下のような方法があります。
•バックアップのログ:バックアップの作業内容や結果を記録する
•バックアップのチェックサム:バックアップしたデータのハッシュ値を計算し、元のデータと一致するか確認する
•バックアップの復元テスト:バックアップしたデータを別の場所に復元し、正常に動作するかテストする
バックアップの確認とテストは、バックアップの作業後や定期的に行うことが望ましいです。また、バックアップの確認とテストの結果は、ログやレポートとして保存しておくことも重要です。これにより、バックアップの品質や効果を評価することができます。
データ回復の手順と責任者を決める
データ回復の手順と責任者を決める
ことで、データの回復を迅速かつ正確に行うことができます。データ回復の手順と責任者には、以下のような内容が含まれます。
•データ回復のトリガー:データ回復を開始する条件や基準
•データ回復の優先順位:データ回復の順序や重要度
•データ回復の方法:データ回復に使用するツールや手法
•データ回復の責任者:データ回復の実施者や連絡者
•データ回復の報告:データ回復の作業内容や結果を記録する
データ回復の手順と責任者は、事前に明確に決めておくことが望ましいです。また、データ回復の手順と責任者は、定期的に見直しや更新を行うことも必要です。これにより、データ回復の効率や効果を高めることができます。
データの暗号化
データの暗号化とは、データを特定のルールに従って変換することで、第三者に読み取られないようにすることです。データの暗号化には、以下のようなメリットがあります。
•データの機密性や完全性を保つことができる
•データの盗難や流出による損失を最小限に抑えることができる
•データの所有権や責任を明確にすることができる
では、実際にデータの暗号化を行うにはどうすればいいでしょうか?以下のポイントに注意してください。
•暗号化の対象と範囲を決める
•暗号化の方式とアルゴリズムを選ぶ
•暗号化のキーとパスワードを管理する
•暗号化のパフォーマンスとコストを考える
暗号化の対象と範囲を決める
暗号化の対象と範囲は、データの重要度や利用状況に応じて決めます。たとえば、重要度が高く、利用頻度が高いデータは、常に暗号化する必要があります。一方、重要度が低く、利用頻度が低いデータは、必要に応じて暗号化するで十分でしょう。また、暗号化の範囲は、データの保存場所や移動経路に応じて決めます。たとえば、以下のような場合には、暗号化を行うことが望ましいです。
•データが外部に送信される場合
•データが外部から受信される場合
•データが外部に保存される場合
•データが外部に持ち出される場合
暗号化の方式とアルゴリズムを選ぶ
暗号化の方式とアルゴリズムは、データの種類や目的に応じて選びます。暗号化の方式には、以下のようなものがあります。
•対称鍵暗号:同じ鍵を使って暗号化と復号化を行う
•非対称鍵暗号:異なる鍵を使って暗号化と復号化を行う
•ハイブリッド暗号:対称鍵暗号と非対称鍵暗号を組み合わせて暗号化と復号化を行う
対称鍵暗号は、暗号化と復号化の速度が速いですが、鍵の配送や管理が難しいです。非対称鍵暗号は、鍵の配送や管理が容易ですが、暗号化と復号化の速度が遅いです。ハイブリッド暗号は、両者の利点を併せ持つことができますが、実装が複雑です。暗号化のアルゴリズムには、以下のようなものがあります。
•AES:対称鍵暗号の標準として広く利用される
•RSA:非対称鍵暗号の代表的なもので、公開鍵暗号と呼ばれる
•ECC:非対称鍵暗号の一種で、楕円曲線暗号と呼ばれる
•SHA:ハッシュ関数の一種で、データの完全性を確認する
AESは、高速で安全な暗号化ができますが、鍵の長さによっては解読される可能性があります。RSAは、鍵の長さが長いほど安全な暗号化ができますが、計算量が多くなります。ECCは、鍵の長さが短くても安全な暗号化ができますが、特許やライセンスに注意が必要です。SHAは、データの改ざんを検知できますが、暗号化とは異なり、復号化できません。
暗号化のキーとパスワードを管理する
暗号化のキーとパスワードは、暗号化の効果を発揮するために、厳重に管理する必要があります。暗号化のキーとパスワードの管理には、以下のような方法があります。
•キーの生成:ランダムな値を使ってキーを生成する
•キーの保存:安全な場所にキーを保存する
•キーの配送:安全な方法でキーを配送する
•キーの更新:定期的にキーを変更する
•パスワードの設定:強度の高いパスワードを設定する
•パスワードの保存:安全な場所にパスワードを保存する
•パスワードの変更:定期的にパスワードを変更する
キーの生成は、ランダムな値を使ってキーを生成することで、予測や解読を困難にします。キーの保存は、安全な場所にキーを保存することで、第三者に盗まれたり紛失したりするリスクを減らします。キーの配送は、安全な方法でキーを配送することで、途中で傍受されたり改ざんされたりするリスクを減らします。キーの更新は、定期的にキーを変更することで、古いキーで暗号化されたデータが漏洩したり解読されたりするリスクを減らします。パスワードの設定は、強度の高いパスワードを設定することで、総当たり攻撃や辞書攻撃などに対抗します。パスワードの保存は、安全な場所にパスワードを保存することで、忘れたり漏らしたりするリスクを減らします。パスワードの変更は、定期的にパスワードを変更することで、盗まれたり使い回されたりするリスクを減らします。
データのクリーニング
データのクリーニングとは、データを削除することで、第三者に読み取られないようにすることです。データのクリーニングには、以下のようなメリットがあります。
•データの不要な蓄積や重複を防ぐことができる
•データの利用や管理の効率を高めることができる
•データの廃棄や譲渡の際に情報漏洩を防ぐことができる
では、実際にデータのクリーニングを行うにはどうすればいいでしょうか?以下のポイントに注意してください。
•クリーニングの対象とタイミングを決める
•クリーニングの方法とツールを選ぶ
•クリーニングの確認と記録を行う
•クリーニングの対象とタイミングを決める
クリーニングの対象とタイミングは、データの重要度や有効期限に応じて決めます。たとえば、重要度が低く、有効期限が短いデータは、定期的にクリーニングする必要があります。一方、重要度が高く、有効期限が長いデータは、必要に応じてクリーニングするで十分でしょう。また、クリーニングのタイミングは、データの利用が少ない時間帯や、データの廃棄や譲渡の前に行うのが望ましいです。これにより、クリーニングの作業による影響を最小限に抑えることができます。
クリーニングの方法とツールを選ぶ
クリーニングの方法とツールは、データの量や種類、クリーニングの目的に応じて選びます。クリーニングの方法には、以下のようなものがあります。
•削除:データを単純に消去する
•上書き:データを別のデータで上書きする
•破壊:データを物理的に破壊する
削除は、データを単純に消去することで、クリーニングの速度が速いですが、データの回復が容易です。上書きは、データを別のデータで上書きすることで、クリーニングの効果が高いですが、クリーニングの時間や容量がかかります。破壊は、データを物理的に破壊することで、クリーニングの効果が最高ですが、クリーニングのコストがかかります。クリーニングのツールには、以下のようなものがあります。
•OSの標準機能:WindowsやMacなどのOSに備わっている削除やフォーマットなどの機能
•クリーニングソフト:データを上書きする専用のソフトウエア
•クリーニングサービス:データを破壊する専門のサービス
OSの標準機能は、手軽にクリーニングできますが、データの回復が可能です。クリーニングソフトは、安全にクリーニングできますが、インストールや設定が必要です。クリーニングサービスは、確実にクリーニングできますが、費用や時間がかかります。
クリーニングの確認と記録を行う
クリーニングしたデータが正しく消去されているか、第三者に読み取られないかを確認するために、クリーニングの確認と記録を行います。クリーニングの確認と記録には、以下のような方法があります。
•クリーニングのログ:クリーニングの作業内容や結果を記録する
•クリーニングのチェックサム:クリーニングしたデータのハッシュ値を計算し、元のデータと異なるか確認する
•クリーニングの証明書:クリーニングしたデータの詳細や方法を証明する書類
クリーニングのログは、クリーニングの作業内容や結果を記録することで、クリーニングの品質や効果を評価することができます。クリーニングのチェックサムは、クリーニングしたデータのハッシュ値を計算し、元のデータと異なるか確認することで、クリーニングの完了度や正確度を検証することができます。クリーニングの証明書は、クリーニングしたデータの詳細や方法を証明する書類で、クリーニングの責任や信頼性を示すことができます。
まとめ
このブログでは、現代の情報化社会における情報の防御と保護について、流出の危険性と対応のポイントを紹介しました。情報の防御と保護には、多層防御、バックアップとデータ回復手段の用意、データの暗号化、データのクリーニングなどの対策が有効です。これらの対策を実践することで、情報の防御と保護のレベルを高めることができます。情報は、現代の社会において、貴重な資産であり、責任であります。情報を安全に保存し、適切に利用し、確実に消去することが、情報化社会における私たちの義務であると言えるでしょう。
このブログが、情報の防御と保護に関心のある方々の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。アキアキでした。また、お会いしましょう
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